ドネペジル塩酸塩（アリセプト錠等）の添付文書の用法・用量は、「1 日 1回 3mg から開始し、1～2 週間後に 5mg に増量し、経口投与する」とあります。
「高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mg で 4 週間以上経過後、10mg に増量する」とされています。
また、用法・用量に関連する注意に「3mg/日投与は有効用量ではなく、消化器系副作用の発現を抑える目的なので、原則として 1～2 週間を超えて使用しないこと。」と記載されています。
消化器系副作用として、胃・十二指腸潰瘍、食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢等が現れる旨記載されています。
上記用法・用量及び副作用発現のリスクを考慮した場合、投与開始時からの増量投与は適切ではありません。
投与開始時からのドネペジル塩酸塩【3mg】（アリセプト錠 3mg 等）以外の算定は、原則として認められません。疑義照会しましょう。