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薬学的に問題がある多剤併用 Ca拮抗薬どうしの併用


薬学的に問題がある多剤併用が疑われるものを疑義照会することなしにそのまま調剤することは指導監査の指摘事項に該当します。


Ca拮抗薬は高血圧治療によく使用される薬です。


高血圧の治療において、降圧薬は病態や検査値などを考慮して、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬の4種類の中から選択しますが、単剤で降圧効果が不十分な場合には併用療法を行います。


しかし、同一の作用機序を持つ薬剤どうしの併用は、保険調剤上、薬学的に問題があるとされています。


Ca拮抗薬の作用機序には細かく見るとそれぞれ違いがあり、いくつかの系統に分けることができます。


Caチャネル拮抗薬の分類
http://yakuza-14.blogspot.jp/2011/07/ca.html


それを理解されて様々な効果を期待して処方される先生もいらっしゃいます。


例:

アムロジンOD錠5mgとアダラートCR錠20mg
 よくわからない。作用時間の差を利用しているのかもしれません。


アダラートCR錠40mgとカルブロック錠8mg
 L型のアダラートとL/T型のカルブロックの組み合わせ。たまに見かけます。
 カルブロックは心臓にも作用するので、心拍数を抑える効果も期待できます。


カデュエット配合錠4番とコニール錠4
 配合剤は成分が分かりにくいので、注意。
 L/T型のカルブロックとL/T型のコニールの組み合せ。
 同系統の組み合わせ。あまり意味が無い。



様々な組み合わせが考えられます、薬学的に意義のあるものを意図しての処方かどうかを疑義照会して確かめる必要があります。



※医師側のレセプトにおいても同種同効薬の使用は原則 1 剤とし、それを超える場合は注記のうえ、審査委員会の判断となります。