薬学的に問題がある多剤併用が疑われるものを疑義照会することなしにそのまま調剤することは指導監査の指摘事項に該当します。
高血圧治療薬のアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)。
日本では多くのARBが承認され使用されています。
高血圧の治療において、降圧薬は病態や検査値などを考慮して、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬の4種類の中から選択しますが、単剤で降圧効果が不十分な場合には併用療法を行います。
高血圧の治療において、降圧薬は病態や検査値などを考慮して、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬の4種類の中から選択しますが、単剤で降圧効果が不十分な場合には併用療法を行います。
しかし、同一の作用機序を持つ薬剤どうしの併用は、保険調剤上、薬学的に問題があるとされています。
例えば
- アバプロ錠100mgとブロプレス錠4
- オルメテック錠20mgとミカルディス錠20mgとミカルディス錠40mg
- アジルバ錠10mgとユニシア配合錠
配合剤は成分が分かりにくいので、処方する側も調剤する側も見落としがちです。
配合剤には注意しましょう。
ことARBに関しては、非常に厳しくチェックされている感触を個人的には持ちます。
ARBどうしの併用が疑われる処方箋は疑義照会するようにしましょう。
※医師側のレセプトにおいても同種同効薬の使用は原則 1 剤とし、それを超える場合は注記のうえ、審査側の判断となります。