添付文書と異なる用法用量での処方が疑われるものを疑義照会することなしにそのまま調剤することは指導監査の指摘事項に該当します。
ARBは1日1回投与のお薬です。
ARBが1日2回投与されている事例がみられます。
ARBの例
オルメテック錠
ミカルディス錠
一つ高血圧と言っても病態は様々です。
夜寝ている時も血圧が高い方がいらっしゃいます。
そのような方に、日中の血圧を安定させるために朝投与して、寝ている間の血圧も安定させるために、寝る前投与されることがあります。
ARBの分2処方: 薬歴公開 byひのくにノ薬局薬剤師。
最近の降圧剤は1日1回が主流だ。しかし分1の薬でも、分2で処方されることがよくある。たとえば、モーニングサージ対策。脳卒中にならないために、というアナウンスだ。
ARB以外の降圧薬も承認用法を逸脱した1日2回投与が行われる場合があります。
カルデナリン錠
カルブロック錠
テノーミン錠
ドキサゾシン
ニフェジピンCR錠
フロセミド錠
高血圧治療ガイドラインでも1日2回投与を容認しています。
Guidelines for the Management of Hypertension 2014
http://www.jpnsh.jp/download_gl.html
降圧薬は1日1回投与を原則とするが、24時間にわたって降圧することがより重要であり、1日2回の投与が好ましいこともある。
しかし、学会などでは一般的であって、良い成績が報告されていても、添付文書に適応がない場合は疑義照会の対象となります。